ワイルドフラワーの野性的な魅力とミックスシードの選び方について
ワイルドフラワーの野性的な魅力とミックスシードの選び方について
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ガーデニングの一環としてワイルドフラワーを育てることが広く普及しています。
観賞用に改良された品種とは異なり、野生の中で育ったワイルドフラワーは自然の息吹を感じさせるのが大きな特徴です。
庭に植えることで草原の雰囲気を再現することができるのも魅力のひとつです。
初心者でも育てやすい品種の特徴や栽培の方法について学びましょう。
初心者は複数の品種が混ざっているミックスシードが最適
発芽条件が品種ごとに異なるので様々な環境に対応できる
ガーデニング初心者にありがちな失敗として、せっかく蒔いた種が発芽しないことが挙げられます。
植物の種は土壌の水はけ、気温などの条件が合致して初めて発芽しますが、初心者はその条件を正しく把握していないことが多いので種蒔きのタイミングを誤ってしまうのです。
その点、複数の品種の種が混ざっているミックスシードならそれぞれの発芽条件が異なるので、蒔いた種がまったく発芽しないという事態に陥ることはほとんどありません。
植物の生育に適さない厳寒期を除けば、初めてガーデニングを行う人でも失敗を避けることができます。
ワイルドフラワーは過酷な環境に強いので手間がかからない
ワイルドフラワーは人の手が入らない環境で育つ花の総称です。
野原や森林など、人の手によって土壌が改良されていない場所で育つ花はすべてワイルドフラワーと言えます。
中には畑で栽培されていた花が野生化した物もありますが、一般的なワイルドフラワーは元々人の手で品種改良されていない野生の品種をガーデニング用に栽培した物を意味しています。
ワイルドフラワーの多くは種子の状態で販売されているので扱いが容易です。
発芽条件を満たすために種蒔きの際はある程度の土づくりが必要ですが、ワイルドフラワーは痩せた土地でも育つので発芽した後は手間があまりかかりません。
野性的な美しさを持つ綺麗な花を咲かせるので、ガーデニングの初心者からベテランまで幅広い層に好まれています。
育てやすく綺麗な花を咲かせるワイルドフラワーの詳細
ナデシコ
漢字で撫子と表記される、日本では古くから知られているワイルドフラワーです。
秋の七草のひとつとして親しまれているナデシコは桃色や紫など赤系統の花を咲かせるのが特徴です。
明るい日差しと適度に水はけが良い土壌を好む品種なので、梅雨時など多湿になりやすい時期はある程度のお手入れが必要になりますが、それ以外は基本的に放置しても問題はありません。
春から初秋にかけて開花するのでワイルドフラワーの中では花の美しさを長く楽しめる品種と言えます。
多年草なので越冬して次の年に再び花を咲かせますが、北海道や東北などの寒冷地では根が傷むことがあるので園芸用のシートで覆うなどの対処が必要です。
シロツメクサ
クローバーの別名が広く知られているシロツメクサは生命力と繁殖力が非常に強いワイルドフラワーです。
網状の根を広範囲に張るため、一度定着したらその後はお手入れしなくても勝手に増えると言っても過言ではありません。
わずかに千切れた根から発芽するほどの生命力の強さはワイルドフラワーの中でも上位の部類に入ります。
土壌の栄養を吸収する力も強いので肥料を与えなくてもすくすく育ちますが、その一方で植木など他の植物の成長を妨げることもあるので庭で育てる際は注意が必要です。
春から初夏にかけて白い球形の花を複数咲かせるので、シロツメクサが群生する一帯では白い絨毯のような光景になります。
リナリア
日本では姫金魚草の名で知られているリナリアは非常に生命力が強いワイルドフラワーです。
ミックスシードにリナリアの種が含まれている場合、もっとも多く発芽する品種としても知られています。
長く伸びる茎は踏みつけに弱く、風を受けても倒れてしまうことがあります。
しかし、倒れた茎から複数のわき芽が出てたくさんの花を咲かせます。
そのため、庭一面をワイルドフラワーでいっぱいにするならリナリアが最適と言えるでしょう。
開花時期は冬季を除くほぼすべての季節で、花の色も黄色や白、赤紫など多彩です。
タンポポ
日本でもっとも多く見られるセイヨウタンポポは生命力が強く、痩せた土地でも大きく成長するワイルドフラワーです。
ヨーロッパ原産の帰化植物で、他の植物が育たない荒れ地でも大きな花を咲かせることがあります。
単為生殖なために繁殖力も強く、まったく手間をかけなくても数を増やすことができる品種と言えます。
鮮やかな黄色の花は種を飛ばすための白い綿帽子に変わりますが、タンポポはほぼ一年を通して開花するので、同じ時期に黄色い花と白い綿帽子の両方を見ることも珍しくありません。
ムラサキツメクサ
アカツメクサの別名が広く知られている、赤紫色の球形の花を咲かせるワイルドフラワーです。
シロツメクサの近縁種で、花の色以外の特徴はシロツメクサによく似ています。
繁殖力が非常に強いうえに痩せた土地でも大きく育つことからワイルドフラワーを初めて育てる人に向いている品種です。
赤紫色の花から分泌される蜜は強い甘味があるので、嗜好品としての楽しみ方もあります。
失敗しないワイルドフラワーの育て方
できるだけ新しいミックスシードを選ぶ
綺麗な花を咲かせるワイルドフラワーをたくさん育てるならミックスシードの選び方がなによりも重要です。
ワイルドフラワーは生命力が強いので初心者でも栽培は難しくありませんが、それでも最初の準備を疎かにしてはいけません。
ミックスシード選びも同様であり、購入する際はできるだけ新しい物を選ぶように心がけます。
市販のミックスシードはそのすべてが必ず発芽するとは限りませんが、特に古い物ほど発芽率が下がる傾向にあります。
保管された環境も発芽率を左右するので、リスクを避けるためにも購入するなら新しいミックスシードが最適です。
蒔いた種のすべてを発芽させようとは考えない
ミックスシードは名前の通り、いくつもの品種が混ざっています。
それぞれ最適な生育条件が異なるので、すべての品種を大きく育てるのは容易ではありません。
特に発芽に関しては生命力が強いワイルドフラワーでもデリケートに扱う必要があります。
蒔いた種のすべてが発芽するとは限らず、場合によっては特定の品種がほとんど発芽しないことも十分にあり得ることです。
ミックスシードからワイルドフラワーを育てる際は品種によって発芽率が変わることを把握し、割り切って育てる姿勢も必要になります。
多くの品種を育てるなら品種の割合が異なる複数のミックスシードを用意するなどの工夫を忘れてはいけません。
最初の土づくりや適度な場所取りが重要
生命力や繁殖力が強いことがワイルドフラワーの魅力ですが、それでも大きく育てて綺麗な花を咲かせるならある程度のお手入れが必要になります。
発芽した後に根が深くまで伸ばせる柔らかい土壌にするなど、最初の土づくりが重要です。
また、種を蒔く際は一定の間隔を作り、栄養の奪い合いにならないようにします。
また、発芽直後の柔らかい苗は害虫の食害に遭いやすいので注意しなければいけません。
草むらや日陰を作る遮へい物は害虫の住処になるので、ワイルドフラワーを大きく育てるには予め取り除く必要があります。
正しい知識を持って育てるのが綺麗な花を楽しむ秘訣
ワイルドフラワーは美しさと力強さを併せ持つ花として好まれています。
生命力の強さから栽培に手間がかからず、ガーデニング初心者でも育てやすい花と言えますが、それでも正しい知識を持つことが大切です。
品種ごとの特徴を知り、ミックスシードの選び方や蒔き方を正しく理解することで綺麗な花を長く楽しめるようになります。
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